0月7日、本センター朝鮮文化研究室主催の文学研究会が行われました。
李英哲教授(日本語文学、植民地文学論)が、「第2次世界大戦敗戦直後、日本文学に登場した朝鮮人表象についての批判的研究vol.1₋支配責任の回避と忘却、〈朝鮮〉の消去―」というテーマで報告されました。報告では、日本の朝鮮に対する植民地支配責任意識と自覚の欠如が〈戦後〉日本文学にどのように表れていたのかという問題意識に立ち、敗戦直後(1945~1950年代中盤)の日本文学に登場した朝鮮(人)表象について考察する研究の一部として、特に日本の戦争責任観の特徴と問題点を整理する一方、〈戦後文学〉に描かれた/描かれなかった朝鮮(人)表象をめぐる諸問題について論じられました。報告を受け、盛んな質疑応答と討論が行われました。研究会には13名が参加しました。
 
 
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