【研究会報告】
2月24日(金)、当センター・朝鮮文化研究室主催によるが、対面とオンラインのハイブリッド開催にて、31名の参加のもと行われました。
第1部では、1987年発表され国内外で話題となったペク・ナムリョンの中編小説「벗(友)」について、金真美さん(朝鮮大学校文学歴史学部・朝鮮文学)、李玲実さん(朝鮮大学校外国学部・朝鮮女性史)、の2名による書評コメントがありました。この作品の新しい世界観や特徴、共和国における家族観・結婚観について多様な議論が行われました。
 
 
 
第2部では森類臣さん(摂南大学国際学部国際学科・特任准教授)をお招きし、「朝鮮音楽の現在―宣伝扇動と音楽「界(field)」の力学」というテーマでお話を伺いました。報告では、朝鮮音楽を理解するための様々な視点として、特に文化・芸術活動(文学芸術)における音楽の位置づけと独自の「界」を探求する必要性が論じられました。また近年の「わが国家第一主義」前景化の背景についてとても興味深い報告を受け、盛んな質疑応答と討論が行われました。