10月18日(火)、本センター在日朝鮮人関係資料室主催で呉圭祥著『ドキュメント 在日朝鮮統一民主戦線1950-1955』に関する書評会が、著者を招いて行われました。(著者は現在、在日朝鮮人歴史研究所所長)
朴三石・朝鮮問題研究センター長が「呉圭祥所長著書『ドキュメント 在日朝鮮統一民主戦線 1950―1955』に対する書評的研究」というタイトルで報告されました。
報告では、民戦期の在日朝鮮人運動研究における著書の成果と意義について、第1に民戦期研究の意義を新たに明らかにしたこと、第2に従来教訓的に語られてきた民戦期の運動について総合的で、全面的な研究を試みたこと、第3に民戦期の運動について従来より一層明確に評価していること、第4に総聯結成に至る過程を主体的な視点から思想理論的・実践的に一般化、体系化し、その過程における教訓と経験をより深く分析したこと整理し、今日の在日朝鮮人運動を考えるうえでも意義ある本だということが強調されました。
報告のあと質疑応答が盛んに行われました。研究会には12名が参加しました。