朝鮮大学校朝鮮問題研究センター、建国大学校統一人文学研究団、立命館大学コリア研究センター、中国海洋大学韓国研究所の共催で「2021統一人文学世界フォーラム」が開催されました。
「統一人文学世界フォーラム」は朝鮮半島の統一問題を人文学的に省察する目的をもって、2014年に朝鮮大学校で初めて開催されました。その後、2015年に延辺大学(中国)、2016年に立命館大学、2017年にカザフ国立大学(カザフスタン)、2018年と19年に中国海洋大学(中国・青島)で開催され、昨年は新型コロナウイルス感染症拡大のため初めてオンライン形式で行なわれました。
昨年と同じくオンラインで開催された今年のフォーラムには、各大学に所属する学者、学生ら約50人が参加しました。
8回目となる今年のフォーラムのテーマは「コリアンディアスポラ文学の創造的可能性」。
4つの研究発表とコメント、総合討論が行われました。
①「『在日朝鮮人文学』の現住所-民族性되찾기(re-membering)の可能性に関する考察」(朝鮮大学校/李英哲先生)
②第2次国内革命叙事と朝鮮族の国民的アイデンティティ(中国海洋大学/イ・ヘヨン先生)
③「植民地期朝鮮文学に表現された関東大震災」(立命館大学/影本剛先生)
④「在韓朝鮮族文学の現況と発展方向ー『同胞文学』の詩文学を中心に」(延世大学校/チョン・ウンジュ先生)
研究発表と討論後に行われたラウンドテーブルでは、朝鮮問題研究センター研究顧問である康成銀先生が「新型コロナ感染症の世界的大流行に対する人文学的考察」というタイトルで発言しました。
本会議に先立って若手研究者による学術大会も行われました。朝鮮大学校からは李玲実先生が「解放直後の朝鮮女性運動と日本軍性奴隷制問題」というタイトルで発表を行いました。