5月27日(金)、朝鮮文化研究室・研究会を開催しました。
「近代東アジア三国の分岐の原因、歴史における選択肢=未知の可能性」というタイトルで康成銀先生(朝鮮問題研究センター・研究顧問)が報告しました。
 
 
報告では、近代東アジア三国(朝鮮、中国、日本)が帝国主義と植民地、半植民地へと分岐していった原因をめぐる議論において、日本史研究に見られる「脱亜入欧」的な傾向が批判的に紹介されました。また、日本は帝国主義に向かわざるを得なかったとする「構造決定論」・「運命論」的な視点を脱して、歴史における選択肢=未知の可能性についての模索が、歴史研究に求められると指摘。「征韓論」の台頭する近代日本に潜在したアジアとの連帯論などの検証をつうじて、帝国主義体制へ移行するまでに多様に存在した可能性についての問題提起がありました。
研究会には11名が参加しました。